ヘリコバクター・ピロリ菌(以下ピロリ菌)は胃の中に感染している細菌です。
乳幼児期に感染し、治療しなければ通常一生感染が続きます。
日本人の多くの方が感染しており、50歳代では半数近くが感染しているといわれています。
長い間感染状態が続いていると慢性胃炎や萎縮変化がつづき胃ガンを発生する危険性が3倍、さらに萎縮が完成すると80人に1人になると報告されています。
その他胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、胃ポリープ、機能性胃腸症など様々な疾患との関与が指摘されており、除菌治療によりそれらの治療や予防効果が認められています。
平成25年2月より、胃内視鏡により診断されたピロリ感染胃炎の除菌が保険適応になりました。
その他、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌内視鏡治療後胃が保険適応となっています。
※当院では保険適応疾患はもちろんのこと、その他保険適応外や、3次除菌については自費による除菌治療も行っております。
ピロリ菌検査
血液、尿検査(抗体)、便中抗原検査、尿素呼気テスト、内視鏡による迅速ウレアーゼもしくは顕微鏡検査などがあります。
しかし、感染有りの場合すでに、胃内に潰瘍や、ガンが発生している場合もあり、できるだけ内視鏡を受けて頂くことをお勧めします。
■ 除菌治療
ガイドラインに基づき、二回まで除菌治療(1週間の内服治療)が受けられます。
■ 効果判定
除菌判定は、2ヶ月後以降に尿素呼気試験、もしくは便中抗原検査にて行います。
■ 料金案内
初診、血液検査等の諸検査として:2,000~3,000円
料金案内(自費の場合)
※保険診療の場合下記の約3割程度とお考え下さい
1) 検尿・血液検査でピロリ菌の有無を調べる場合
---------¥6,700(保険3割負担の場合約¥1,800)
2)内視鏡検査料+迅速ウレアーゼでピロリ菌の有無を調べる
--------¥20,800(3割負担の場合約¥6,000)
3) 1)もしくは2)の後、除菌、除菌判定を便中抗原検査で行うと
---¥9,600追加(3割負担の場合約¥2,500)
となります。個々のケースで若干異なります。
詳しくはお電話にてお問い合わせ下さい。